先日、第56回QCサークル社内発表大会を行った。9チームによる部門横断型の小集団改善活動で、半年かけて活動した成果を披露する場だ。半年毎にテーマが変わるが、重いテーマの場合は数年に及ぶケースもある。例えば、新製品の開発や将来を見据えて新しい環境を創ろう!と取り組んだ「自工程完結企業になる!」などがあるが、これらは準備期間も含めると足掛け4年に及んだ。
当社のQCサークル活動は、5S活動やISO、健康経営やSDGsなどの活動を成功裏に導くための人材育成に係わる大きな原動力になっている。社員にとっても、ただ決められた仕事をするだけではなく、問題解決能力を向上し、自らも成長し「生きる力を身につける」ことにも繋がるのだ。全員がそのようになれば、会社は自ずと右肩上がりに成長し、もちろん社員の人生も右肩上がりになる。現状維持でいいという人は気づけば左前になること必然なのだ。
改善活動には「問題解決型」「課題達成型」「施策実行型」「未然防止型」の4つのパターンがあり、テーマによって使い分けるが、「"QCを"するのではなく、"QCで"仕事をする」・・こうなるためには、日常業務により得られたデーターと真剣に向き合い、深く考える習慣を身につけることが求められる。品質は一朝一夕には良くならない。継続的改善を繰り返すことでしか高品質は維持できない。
会社には三つの品質がある。製品やサービスの質、人の質、会社を運営するシステムの質、、、これらすべての質の向上を目指す上で、活動の目的を全員がしっかり理解することと共に、目指すべきゴールをしっかり示す、これが特に重要だと思っている。「三歩進んで二歩下がる」の繰り返しだが、諦めずに一歩一歩前に進もう!