社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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年頭のあいさつ

2022年1月

 新年あけましておめでとうございます。
 いよいよ今年、当社は設立100年という節目の年を迎えます。
創業から数えること218年。その歴史を紐解いてみると、歴代の当主達がその時代時代に合わせたモノづくりを、必死の思いで繋いできたことがわかります。川口の特産品であった「鋳物」を生業とし、鍋釜などの日用品から寺社仏閣に納める天水桶や梵鐘などの大型鋳物を得意としていたこともあり、幕末期には大砲の鋳造に腐心。全国の台場に213門の大砲を納め、国防の最前線を担っていた時期もありました。明治に入ってからは水道管や鉄道用車輪、他にも迎賓館の門扉のような工芸鋳物などを製造。当時開かれた勧業博覧会にも盛んに出品していました。しかし、大正期に入ると大事件が勃発。鋳物業を続けられなくなり、産業用機械の製造に転身。そして1922年(大正11年)に増幸商店を設立し、今日に至る次第です。次代を引き継ぐ10代目の息子や社員と共に、次なる目標である創業300年に夢を託して、今後も「一意専心」の気持ちで社業に専念する所存です。

 ところで今年は寅年、それも「壬寅」(ミズノエトラ)と呼ばれる年。60年に一度やってくる寅年のようです。「壬寅」は「陽気を孕み、春の始動を助く」と言われ、要するに「冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれ変わる年」ということのようです。コロナに明け暮れ辟易とした二年間でしたが、その分今年は予想だにしない良い年になるということでしょう。
正に100周年を記念するに相応しい年の幕開けです。
この記念すべき年を迎えられますのも、お客様はもとより、社員やその家族、協力工場や金融機関の皆々様のお力添えがあってのこと。今後ともよろしくお引き回しのほどお願い申し上げます。100周年に乾杯!