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働き方改革の行方は・・

2022年8月

近年、「一億総活躍社会の実現」を錦の御旗に、働き方を見直す動きが国を挙げて進んでいる。特にコロナ禍以降はテレワークが推奨され、正に働く環境は一変。つい先日NTTグループは「住む場所」の自由度を高め、健康経営(ワークインライフ)をより一層推進していく観点から、リモートワークを基本とする新たな働き方を発表した。日本全国どこに住んでも良くて、転勤や単身赴任は廃止。且つ、出社する場合は出張扱い。"NTTだからなせる業"という人もいるが、働き方改革に一石を投じたことは間違いない。
しかし、世界がリモートワークに舵を切ろうとしているこのタイミングで、テスラ社のイーロンマスク氏は時代に逆行する行動に出た。彼は全従業員に対して以下のメールを発信し「会社に戻るか辞職するか」を迫った。「テレワークではエキサイティングな製品は生み出せない」というのが、彼の本音のようだ。

『テスラの社員は一週間に最低40時間はオフィスで過ごすことが義務付けられている。しかも、そのオフィスは遠隔地の疑似オフィスではなく、実際に同僚がいる場所でなければならない。出社しない場合は退職したとみなす。
職位が上がれば上がるほど、その存在は目に見えるものでなければならない。だから私は工場に住み込んで、現場の人たちと一緒になって働いている姿を見せた。そうしなければテスラはとっくに倒産していただろう。もちろんそれが必要ない会社もあるが、彼らが最後に素晴らしい新製品を出荷したのはいつだろうか。しばらくないと思う。テスラは地球上のどの企業よりもエキサイティングで意義深い製品を生み出してきたし、これからもそうだろう。これは電話では実現しない。』

NTTとテスラ、どちらも巨大企業だがその方向性は真逆。結果は時代が証明してくれるだろうが、イーロンマスク氏の発言が世界の経営者に衝撃を与えたのは間違いないだろう。