この度4年ぶりに6thアルバム「今が瀬戸際60点」をリリースした。コロナ禍に翻弄されながらの制作だったため4年もの歳月を要したが、その分まずまずの仕上がりになったと思っている。
「今が瀬戸際60点」・・・何かの本で読んだのか自分が発した言葉なのか、はっきり覚えていないが、若いころからの思いだった。
言うに及ばずだが「60点」はギリギリ及第点。ものごとの受け止め方として、今が幸せと感じている人もそうでない人も、また、今仕事が順調であっても逆境であっても、「今が瀬戸際60点」と認識し、愚直に65点を目指せばいい。ただそれだけのこと。さすれば少しずつでも必ず良い方向に動き出す。しかし、今が順調だからと気を抜けば、気づけば左前なんてことはよくある話。
「今より少しでも良くするために何をすべきか」を常に考え、行動することが大切だと思っている。他人と比べるのではなく、"現実を素直に受け入れて"、愚直に65点を目指すということ。
また、80点になれたと思う瞬間があったら要注意。再びそこを"60点"と認識し、65点を目指すことが大切。これが「右肩上がりの人生(仕事)を続ける唯一の道」だと信じて疑わない。「現状維持は衰退なり」という言葉があるが、右肩上がりを目指しても結果が現状維持に終わることもよくある話。初めから「現状維持でいい」と考える人は、必ず左前になると思っておいた方がいい。"どんなことにもベストはなく、ベターあるのみ"という思考が、常に65点を目指すということに通じていると思っている。改善活動をスタート28年前と比べたら、現状は300点越えかもしれないが、それでも「今が瀬戸際60点」・・これが私の座右の銘です。