9月18日から4日間、韓国ソウルに出張した。
H₂MEET2024展(H₂ Mobility Energy Environment Technology Show)に韓国代理店が出展するため、メーカー協力として一年ぶりに訪韓した。
金浦空港到着後入国審査を終え、預けた荷物を取りにBaggege claimに行くと、すでに荷物はコンベヤから降ろされ床に並べられていた。毎回思うことだが、羽田も成田もとても時間がかかり、乗客のほとんどがコンベヤを取り巻く状態になっている。こんなところでも日本は遅れていると感じる。もはや「日本は先進国にあらず」と外遊するたびに痛感する。
ソウルの気候は東京とほぼ同じで、日中は真夏日で蒸し暑い。韓国も異常気象で国民食であるキムチの白菜が採れず、今年は中国から緊急輸入したそうだが、それでもスーパーのキムチ売り場はほとんど品切れ状態だった。日本のコメ不足が思い出された。
韓国経済は、輸出業は好調だが内需は今一つのようで、若年層の失業率は高目であると聞いたが、街の様子を見る限り景気はいいと思えたし、富裕層が多くなっているように感じた。
例えば車を例にとると、高級車がとても多いのに対し、軽自動車はほとんど見かけない。これは日本とは大きな違いだ。しかも、ベンツのマイバッハ(2000~3000万円)のような超高級車があちこちで見られたのでとても驚いた。この手の高級車を目にする頻度は、日本よりはるかに多く感じたが、よく考えてみると人口は日本の半分なのだから、実質は「はるかに多い×2倍」の台数ということになるわけで、この驚きも2倍になるということだ。
また、最近韓国では車のナンバープレートの色がずいぶんとカラフルになった。一般の乗用車は白、タクシーなど業務用車両は黄色。さらに電気自動車(EV)と水素燃料電池車(FCV)にはクリーンなイメージを連想させる青のナンバーが適用されているが、最近「黄緑色」のナンバーが加わった。これは8000万ウォン(約900万円)以上の社用車に使用されているものだそうだ。高級車を社用車として会社経費で購入、維持し、私的に使用するケースを防ぐ狙いがあるという。例えばゴルフ場に停車している黄緑色ナンバーの社用車が、本当に仕事で使用されているのか否かをチェックされるらしい。そこまでやるの!と開いた口が塞がらないが、それぞれにお国事情があるのだろう。
肝心の展示会は、第一回ということもあってか、初日は来場者も少なく出展社は意気消沈だったが、二日目からはかなり賑わい、また具体的な商談が舞い込んでいたのでまずまずの結果を出せるだろうと期待している。