社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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パパの育休

2024年6月

 最近「パパ社員が育休を取ることが多くなってきている」という報道をときどき目にするが、現実の取得日数は7~10日と聞いて驚いた。
中小企業の場合は、特にマンパワーに余裕がなく、ギリギリで回しているという現実があるからだが、とは言え育児・介護休暇取得は社員の権利でもあり、会社はそれを拒めないという縛りもある。日本の少子高齢化を考えれば、会社としても精一杯応援しなければならないが、現実は言うほど簡単ではない。

 弊社は若い社員も多いので「妻が懐妊しました」という報告を聞く機会も少なくない。
昨年末、育休を3ケ月取りたいと申し出た社員がいた。「え、3ヶ月? どうしたものか!」の思いが先走り、「一ヶ月くらいにならないかな?」「ときどき出社してもらうことはできないかな?」などと言ってしまったが、地方出身のY君夫婦は親兄弟・親戚が近くに居らずどうにもならないと言われ、認めざるを得なくなった。
これを機に会社としての「しくみ」を作らねばならないと思い、社員のリスキリングを兼ねたジョブローテーション(多能工化)を定期的に行うことにした。多能工化を実現することで数か月単位の休暇申請に対応できるようにすることは、もはや時代の趨勢だと感じたからだ。当然DX化や省人化・省力化も行わなければならないが、とにかく長期の休業申請があっても、その希望を叶えられるような「仕組み」を構築しなくてはならないと思っている。
「小さな大企業になりたい」と公言してきたのだから、中小企業の先駆けになりたいものだ。