社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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上海と釜山訪問

2017年6月

6月19日より、中国の上海と韓国の釜山を展示会出展のため訪問した。

まず初めに上海。2年ぶりの訪問だったが、浦東空港の利用は7~8年ぶりだった。知る人ぞ知るだが、世界中で上海にしかないものがある。それは2002年に開業したリニアモーターカーだ。ドイツの技術を導入し、時速430Kmで浦東空港から龍陽路駅までの30Kmの距離を8分で駆け抜ける。ドイツでも実用化していないものを15年前に導入したわけだから、凄い!としか言いようがない。当時は無謀とさえ云われた。

この数年毎年出展している食品展示会のために訪問したが、会場の盛り上がりは例年以上で、相変わらずの盛況ぶりだった。中国の景気は良好と言える。実は今回の訪中で感じたことがある。街の景観や人の動きが以前に比べてとても落ち着いたような気がした。以前は、急成長する現実に人々の意識が追い付かないようだったが、今は板についてきた感じがした。街はきれいになり、車の運転は落ち着き、電車の中は静かになった。なんだか大人になったような感じを受けた。


リニアモーターカー外観


2台のマスコロイダーを展示


「磁浮」とは面白い!


頼もしいメンバー達!


431Km!速い!!


豊富なサンプルを展示


三日目に韓国の食品機械展に出展するため釜山に移動した。上海からは2時間少々。空港は5年前にできたばかりでとても綺麗だ。空港から市内に向かうほど、街の変貌ぶりに驚いた。10年ほど前の記憶では普通の地方都市だったが、イメージが180度変わった。市内にいくつかあるビーチリゾートの開発は特に驚きで、浜辺に面して108階建てのビルが建築中だし、市内にも100階超えの高層ビルが数棟着工している。50階を超える高層ビルが最も多い都市は、ソウルではなく釜山だと言うから驚きだ。

海岸付近の景観はハワイのワイキキビーチとだぶる。夜中まで営業している飲食店も多く午前0時を回っても老若男女、人の往来は尽きない。街を上げて開発に取り組んでいる姿勢が強く伝わってくる。日本広しといえど、釜山に向こうを張れる都市を私は知らない。本当に大したものだ。国を上げて目標に突き進む強さを訪中・訪韓するたびに感じる。日本に欠けているのは強いリーダーシップと一体感だ。一例を上げると、韓国は2020年までに硬貨を全廃し、カードへのチャージ方式が主流になるという。硬貨をなくすだけで年間1.2%経済成長率の引き上げが見込めるというから驚きだ。中国の場合、硬貨全廃の話は聞かないが、キャッシュレス化は韓国よりも更に段進んでいる。「WeChatペイメント」や「Alipay」の進化で、現金もクレジットカードも持たずに携帯一つで生活できる環境がすでに整っている。また、東京五輪に向け、飲食店の禁煙・分煙の議論があるが、先進諸国で分煙を議論している国などどこにもない。煙草に関して云えば、日本は確実に後進国だ。政治と経済界の結束を強化し、ベクトルを集中して事に臨まないと明るい日本の未来はない。島国根性を捨てて、広い視野を持たないと!


釜山の展示会場BEXCO


展示機の前で


108階完成予想図


23時の浜辺、すごい人出


夜景がきれいなビーチ


開発中のビーチリゾート


最後の晩餐