11月16日、快晴の空の下第6回MASUKOウオーキング大会が開催された。今回の30Kmコースは、当社 → ①新宿区戸山の学習院女子大の正門 → ②板橋区高島平の松月院を経て会社に戻るコースだ。
①の学習院女子大の正門は明治10年(1877年)に建てられた、唐草模様をあしらった日本最古の鋳鉄製の門で重要文化財に指定されている。これは川口の鋳物工場で作られたものだが、残念ながら作者は不明だ。しかし幕末より大砲製造などで高い技術をもっていた増田か永瀬しか作れなかったであろうと言われているので、私としては我が先祖が作ったものと勝手に思い込んでいる。(笑)唐草模様があしらわれた中空の門柱は、今もどのように作ったか不明というから驚きだ。
そして第2ポイントの松月院、幕末の砲術家として名高い高島秋帆が近隣の徳丸ケ原(現高島平)にて砲術訓練を行った際に本陣が置かれた寺で、境内には増田安次郎作のカノン砲を記念碑とした「火技中興洋兵開祖」が建っている。寺に大砲のオブジェは異質だが、その歴史を知るとうなずける。記念碑は大正に建てられたものだが、カノン砲は安政4年(1857年)に作られた青銅砲である。
①②の中継ポイントを目指し、午前9時にスタート。今年も走るチームと歩くチームに分かれたが、私は半分走ろうと思っていたので必然的に単独行動になった。しかし、池袋を通過した時に前に歩きチームがいてびっくり仰天。摩訶不思議。私としては1~2Kmは歩くチームより先行していると思っていたからだ。しかし理由は簡単、歩きチームは携帯ナビが近道を案内していたのだ。私は幹線道路を走ったために1Km以上長い距離を走っていたことになる。文明の利器は大したものだ。第1ポイントの門前で歩きチームと共に記念撮影をした後、再び走って第2ポイントへ。コンビニのおにぎりをほおばりながらほとんど休まず進んだが、途中道に迷い再び2Kmほど長い距離を走ることになった。徳丸ケ原の名残を残す徳丸町を通過し、しばらくすると松月院に到着。数年前にも訪れたことがあるが、やはり寺に大砲は違和感がある。大正11年創立時の立役者に当家6代目増田芳松も碑文に名を連ねていた。
いよいよゴールまであと8Km。豆ができた足の痛みをこらえて走っていると、途中美しい紅葉が心をいやしてくれた。そして見慣れた荒川大橋を渡り、16時に無事ゴールすることができた。全員無事に帰還し本日のウオーキングは終了したが、来年は42Kmに挑戦することになった。(^.^)/~~~