3月11日、忘れもしない大震災。あれからまる2年が過ぎた。被災された方のご苦労を思えば、「あっという間に2年が過ぎた」とは言えない。まだ32万人もの方が避難している現実と、立ち入りが制限された地域は2年前の14時46分で時間が止まったまま今もその姿をさらしているからだ。
しかし、被災地以外で生活している人の多くは、大震災の記憶が薄れ始めているという。
2万人近い人が亡くなった1000年に一度の未曾有の大地震にもかかわらず、早くも忘れ始めている。人間はかくも愚かで浅はかなのかと思うが、私もその一人かもしれない。
そうならないためにも、年頭のあいさつで「今年も全員で第二次ボランティア活動をやろう!」と社員に告げた。4月以降でスケジュールを立てるが、最近は田畑の再生のためのゴミ拾いや草刈りばかりでなく、人手不足を補うためのボランティアがあるそうだ。漁師の方の手伝いで牡蠣の殻を剥いたり、水産工場で梱包や出荷の手伝いしたりといろいろあるらしい。復旧から復興に向かいつつあるということだろう。今年はどのようなボランティアになるか楽しみだ。協力会社の方々にも声を掛け、一人でも多くの参加を募りたい。
余談だが、東日本大震災で犠牲となった方の92%が溺死であったのに対し、阪神淡路地震は82%が建物倒壊、関東大震災は87%が火災だったという。今後起こるであろう首都直下型地震では火災と建物倒壊だろうが、どのような備えをするべきなのか、もう一度考えて備えなければならないと思う。