平成6年から「5S活動」をスタートし、今年で丸17年。5Sとは・・・すなわち「整理・整頓・清掃・清潔・躾」のことであるが、一昨年に「しくみ」を加え、現在は「6S活動」という名で推進している。スタート当初は「機械を生産する工場であっても、スーツの人が床に座れる清掃(ピカピカ)を目指す!」をコンセプトにしていたが、残念ながら最近その意は少々薄れていた。毎朝始業前に15分間全員で清掃を行うが、最近は"清掃のための清掃"になりかけていた。「モノの質(品質)」や「人の質(人質)」を上げるための清掃(鍛錬)でなければならない。要するにただ漫然とする清掃ではなく、気持ち(心)を込め、力を入れて隅々まで磨きあげる・・そういう意識の掃除でなければならない。正しく"自分の心を磨くが如く"一生懸命に磨く清掃だ。
昨年から「会社全体をショールーム化(SR化)する!」を合言葉に活動してきたが、肝心の基本コンセプトが薄れてしまっては次元の低いSR化になってしまうと猛省し、この度社長以下全員で床の雑巾がけを実施した。床はスーツで座れるほどピカピカで、どこを見ても(棚や机の下も)塵や埃の無いクリーンな状態を維持する意識が身に付けば、おのずと作業に対する見方や品質に対する関心度も向上し、結果的に「モノ造りのレベル」も、「SR化の完成度」も上がると信じてやまない。モノに「品質」があるように、人にも質がある、すなわち「人質」だ。弊社のことを「増幸学校」と揶揄する人もいるが、大いに結構だ。私には喜びですらある。私の目指す理想の会社像は"一生懸命に、心を込めて仕事をする社員"が集い、経営理念『摩砕技術で世界に貢献し、それによりこの事業に関連するすべての人々の幸福を増す』を実現する。・・・そんな会社を追求するために、信じた道を進むのみだ。