弊社では毎月第一土曜日を社員のレベルアップの日と位置付け、20年前からワークショップ(勉強会)を行っている。7月は「BCP策定と防災倉庫の整備」を機に、避難訓練や救急救命訓練を行ったが、先月が防災月間だったこともあり9月・10月と再度救命訓練を実施した。今年の春先に消防署における上級救命講習を受けてきた6名の社員が中心となり、まずはAEDの使い方講習を行った。意識を失った人に見立てた人形を作り、「どうしましたか、だいじょうぶですか?」と声を掛け、呼吸の有無を確認し、胸骨圧迫と人工呼吸をスタート。同時に、救急車を手配してもらう人、AEDを探してもらう人、胸骨圧迫を手伝える人を求め、大きな声を出して通行人に協力を依頼。AEDの装置の中には、人工呼吸用のマウスピースや服を切り裂くためのハサミも入っているが、それを即座に使うのは経験者でも簡単ではないだろう。ましてや相手が女性だった場合などを想定すると身もすくむ思いだが、"人の命がかかっている"と自らに言い聞かせ、勇気を出してやらなければならない。今後は上級救命講習の受講や社内での研修も教育訓練計画に組み込み、社員全員が経験を積めるようにシステム化することが大切だ。これらの二重の訓練を定期的に行うことで「備えあれば憂いなし」を実現したいものだ。
また、当日は簡易タンカーの作り方、三角巾の使い方の他、防犯訓練も合わせて行った。実は昨年、弊社の協力会社に突然暴漢が侵入し「工場がうるさい!」と、いきなり専務さんが殴られる事件があった。そんなこともあり防犯用に"サスマタ"を購入したので、サスマタ講習も行ったが、TVのニュースで見るほど簡単ではないことがわかった。ましてや女性の細腕で暴れる暴漢を抑え込むのはほぼ不可能だということもわかった。
とにかく、できるだけ大人数で抑え込む!・・成功のカギはこれしかない!
呼吸の有無を確認 |
ペッパー警部のリズムで胸骨を圧迫 |
便利な三角巾 |
毛布と棒で簡易タンカー |
二人じゃ運べないのかな? |
サスマタで抑え込み |