4月21日から5日間、韓国はソウルで開催のKorea Chem 2015出品のため出張した。
展示会は連日の快晴に恵まれ盛況で、展示機は早速ご成約・・ありがたや。
韓国は昨今の円安・ウオン高で経済は厳しい状態にあるが、ITや観光分野に重点投資している姿勢が随所に感じられ、私には大いなる脅威として映った。
世界一の販売台数を誇るスマホがサムスン電子のギャラクシーであることはご承知だと思うが、スマホの普及率も世界一であることはあまり知られていない。
滞在中市内をよく観察してみると、いくつものことに驚かされた。
まずは市内のスーパー(e-mart)に行った時のこと。立体駐車場に入るとどこに空きスペースがあるか緑のランプで表示されているので、遠くからでも一目でわかる。数年前にオープンした羽田空港国際線ターミナルの駐車場ですら、「この列に空き有り」程度の表示で、あとは自分で探さなければならない。日本の表玄関、しかも開港したばかりの最新鋭施設が街のスーパーに負けているのだ。また、ソウル市内を走るバスには専用レーンが設けられていた。中央線側に専用走行レーンとバス停が設けられ、道路にはセンサーが埋設されていて「○○行のバスは○時に到着」とキメ細かく情報が表示される。数年前から取りかかったプロジェクトらしいが、今まで気付かなかった。
更に驚いたのは、市内で建設が進められている123階建ての超高層ビルロッテワールドタワーだ。既に100階まで完成していたが、来年にはそれを上回るビルの建設がスタートするらしい。またこの数年でソウル市内に架かるすべての橋に電飾が施され、夜は実に美しい。オレンジ色の街灯もノスタルジックで、夜はロマンティック街道と呼びたくなるほど。観光客に与えるインパクトは大きい。河川敷の有効利用もたいしたもので、滞在中毎朝走るジョギングロードには「往・復」の自転車道も併設され、公園・ボートレストラン・車に乗ったまま映画を観ることができる駐車場等が整然と整備されている。
更に言えば、最近の韓国車がとてもクールだ。日本車よりカッコいいと思う!
日韓関係はとても良くない状況にあるが、謙虚な気持ちで見習うところは見習うべきだと思う旅だった。負けてるぞ、日本!
バスレーンと電光表示