きたかみ
8月9日から一週間、2年ぶりの北海道ツーリングに出かけた。前の週までは良い天気だったようだが、この週は道内全域大雨警戒警報がでる始末。釧路や帯広では30cmくらい冠水するほどの大雨だったので、二の足を踏む思いだったが気を取り直しいざ出陣。仙台港を目指し朝8時に出発。途中ほとんど渋滞することもなく天候にも恵まれ順調に走行、3時には到着し早めに乗船手続きを行った。毎度のことだがこの時期フェリーのチケットを取るのはとても難しく、今回往路は太平洋フェリー(仙台→苫小牧)、復路は日本海フェリー(小樽→新潟)と相成った。往路のフェリーの船名は「きたかみ」18000トン・・19時に出港したが、台風14号の影響で結構揺れたため、久しぶりの船酔いを味わった。
<10日>
11時、どんより雲の垂れこめた苫小牧港に到着。今にも降り出しそうな中、富良野を目指してスタート。街はモヤがかかっていて見通しも悪い。30分もしないうちにポツポツ降り出したので、カッパを着こむ。ライダーにとってカッパを着こむタイミングにはいつも悩まされる。トンネルの多い道東自動車道で山間部を通過するが、垂れこめた雲の量は時間と共に増し、富良野の花畑を楽しむような気持ちの余裕もなく、宿に直行することにした。走行距離は約200Km。宿に到着したのは16時。十勝岳の中腹にある宿なのでとても涼しい。
<11日>
目覚めると激しい雨、しかし朝食をとる頃には晴れ上がった。とても不安定な天候だ。TVをつけると道内全域で大雨警戒警報のニュースばかり。不要不急な外出は避けるようアナウンスしている。当初の予定ではまず深川に立ち寄り、昨年48才の若さで亡くなった社員(T君)のお墓参りをし、その後旭川・名寄を経由し稚内まで北上するつもりだった。しかし、名寄付近は特に天候が荒れそうなので予定を変更、お墓参りのあと富良野に戻りここに連泊することにした。8時にスタートし、花畑を横目に滝川に着くまでの2時間半は晴れ間が続き、北海道ツーリングの爽快感を味わえた。滝川では恐縮ながらT君のお父様とお兄様夫婦がお出迎えいただき、お焼香をさせていただいた。今回のツーリングの一番大切な目的だったので、お焼香が済んでほっとした。
迫りくる雷雲
<12日>
昨日の雨からは信じられない晴天に恵まれ、旭川・深川を経由し留萌に抜けた。途中遭遇した一面の向日葵畑はなかなか圧巻だった。留萌の海岸にある小さな食堂で海鮮丼をほおばり、新鮮な魚介をいただいた。小樽までの150Kmは日本海沿いの国道231号線を一路南下するが、夏の日差しでチリチリ日焼けするのが分かる。しかし何としたことか、朝から晴天続きだった空模様が、あと15Kmで到着というところで真っ黒な雨雲に急襲された。まるでゲリラ豪雨を伴うような雲だった。仕方なく再びカッパに身を包み宿を目指すも、結果はパラパラ降られた程度だった。よかったー。
<13日>
いよいよ離島の日が来た。それにしても日本海フェリーは朝が早い。受け付けが9時で10:30出航だ。本当はもう一日北海道に留まっていたかったが、どうにも帰りのフェリーが取れなかった。船名は「ゆうかり」、18000トン。復路の海はとても穏やかで快適な船旅となった。新潟までの所要時間は約20時間。長い船旅だが、この先の人生をどう生きるか等いろいろ考えているとあっという間に時間は過ぎてしまう。とてもここちよい時間だった。
<14日>
朝6時、新潟港に接岸。なぜこれほど朝が早いのか理解に苦しむが、文句を言っても始まらない。新潟の空は苫小牧同様どんより雨雲が垂れこめていた。走り始めると間もなく雨の洗礼。一昨日同様かなり激しい雨だ。とにかく関越トンネルを抜ければ止むはず!と信じて走ったが、トンネルを抜けるとそこは更に激しい雨だった。天気予報によると明日からは快晴らしい。ファイナルRUNくらいは気分よく走りたいと思い、急遽伊香保温泉に宿を取り延泊。15日は帰省渋滞にはまらぬよう早めに出発。ジリジリ照りつける日差しを受けて2500Kmの一人旅を終了。雨と晴れが半々の旅だったが、これぞオートバイの醍醐味なのかもしれない。楽しかったー!さあこれから女房孝行しなければ!
雨雲が去った後の夕焼け 留萌の黄金岬海岸 |
一直線の道路は最高! |
富良野の花畑 曇り空は似合わない |
一面の向日葵畑 日本海フェリーゆうかり |