昨年に続き、今年も7月6日「QCサークル関東支部埼玉地区発表大会」にエントリーした。昨年は参加賞的な銀賞に終わったが、今年は「金賞取るぞー!」と宣言して頑張ったチーム「MASUKO粗砕ety」が参戦!「粗砕機能付きスーパーマスコロイダーの開発」をテーマに、UDトラック、本田技研工業、資生堂 等々名だたる大手企業を相手に奮闘した。
今回のテーマは、実は30年前から二度、三度と挑戦したものだが、成功を手にすることができなかった「難題」で、それに再度本腰入れて取り組もうということになった次第。簡単に言えば、「キャベツのような大きな原料を一工程で超微粒子のペースト状に加工できる粉砕機を開発する」というものだが、世界広といえどもそんな機械は存在しない。
普通はプリカット後に微粉砕という二工程になるが、その常識を壊したい一心で取り組んだ。メンバーがワイガヤで自由に案を出し合い、考えたものを次々に試作し、その中から可能性のありそうなものを更に深堀りし改良する。最終的には10数種類の改良品を積み上げたが、今回成功したモノは、私の常識からはかけ離れた奇想天外なもので、正直のところ「これで上手くいくはずない!」と内心諦めていたものだった。しかし、やりもしないでダメ出しすればメンバーのやる気を削ぐことになるのでダメもとで承認したが、なんと結果は大成功!常識に捕らわれてはいけない!ということを教えられた一件だった。
しかし、結果は残念ながら金賞には一歩及ばず銀賞+審査員特別賞だったが、世界初の装置を作り上げたことに対し、会社として金メダルを進呈したい!表彰式で悔しそうな表情だったメンバー達は、来年こそは!と既に目線は一年先を見据えていた。頼もしい限りだ!