5月22日より行われた「中国国際電池展」に出展のため、広東省の深圳市を訪問した。深圳は香港・マカオに隣接し、1500万の人口を抱える北京・上海に次ぐ大都市で「中国のシリコンバレー」とも呼ばれるほどに多くのハイテク企業が林立している。市内を走るタクシーの半数は中国製の電気自動車で、1時間の充電で400Km走行できるという。乗り心地もよく、これが中国製かと驚かされるほどの完成度だった。
車のEV化で世界の覇権を狙う中国。そのEV車の動力源が二次電池であることは言うまでもないが、今回の電池展が異様な盛り上がりを見せていたのも頷ける。
当社の超微粒粉砕機スーパーマスコロイダーは電池材料の粉砕にも多く使われていて、今回は中国の電池メーカーに売り込むための出展だ。日本・韓国に続き、中国の電池メーカーもスーパーマスコロイダーで席巻したいものだ。
話は変わるが、中国のセキュリティ対策には感心させられる。電車の駅は勿論、空港ビルや展示会場のように多くの人が集まる場所ではすべて手荷物検査が行われている。最近日本の安全神話は崩れ、新幹線の車内でさえ凶悪事件は起こる。政府は「手荷物検査の実施は不可能」と言い切るが、中国でできてなぜ日本でできないのだろうか?膨大なコストを要するのは分かるが、やる気がないだけではないのか? 2年後にオリンピックを控えて、本当に今のままでよいのだろうか? 国を挙げた議論をすべき時期だと、私は思う。
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盛況な展示会場
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前衛的な近代ビル群
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展示会場の手荷物検査
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中国製EVタクシー
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100階を超える構造ビル