3月16日、埼玉県企業家同友会 例会の席で、先日弊社が受賞した渋沢栄一ビジネス大賞≪奨励賞≫の「セルロースナノファイバー（CNF）摩砕機の開発」のテーマで埼玉県企業家同友会にて講演した。約40名の会員さんが参加されたが、そのほとんどは企業の社長さんや金融機関の方だった。木質由来のセルロースがナノの状態まで超微粒化されると、鉄鋼の5倍の強度と鉄鋼の五分の一の重量、そして石英ガラスよりも小さな歪率をもった新素材に変身し、それにより自動車や飛行機の構造部品が作られたり、透明で弾性のあるディスプレーに使用されることに皆さんが驚いていた。炭素繊維よりも高い強度に加え、コストも低く抑えられるので、将来大いに期待できる分野であるため、世界の研究者が競って研究している。2020年には1兆円の市場規模になると予測されることもあり、経産省も力を入れている。そんな分野に弊社の超微粒化技術が活かされることに誇りを感じている。数ナノ～20ナノ（１ナノ＝10億分の1メートル）の超微粒子にする技術に恵まれたこと、改めてスーパーマスコロイダーの開発者である先代社長に敬意を表したい。
