先月のフィンランド展に続き、10月26日からスエーデンで開催されたProcess Technic 2010に出展。
自宅を出てから23時間、パリ経由でここスエーデンのゴテンバーグ(ヨーテボリ)に到着。時差は7時間。朝晩の気温は2℃、とても寒い。朝は7時まで真っ暗だ。
乗り継ぎ地パリでは入国審査や荷物チェックがとても厳しかったが、ここスエーデンは何もなし。
簡単な入国審査の後は荷物をとっておしまい。荷物チェックする担当者もいなければ、それらしいカウンターもない。不思議な国だ。タクシーの運転手に聞いてみると、他の国で厳重にやっているからそれで十分だよ!・・・とても大らかなのか。
国際展示場
スエーデンは初めての訪問。ゴーテンバーグはスエーデン第2の都市。人口は50万人。私は初日からスエーデンのファンになってしまった。街は古き良き街並みを国がしっかり残しているのがよくわかる。100年を越える古いビルも大切に使われている。やむなく建て替える場合も高さ制限や外観に規制があり景観を損なわないようになっている。
質の高い教育を受けているせいか人々は礼儀正しく、ほとんどの人が3~4ケ国語を操るという。とても穏やかで且つユーモアにあふれ、人としての質の高さを感じた。
車の運転マナーも素晴らしく、滞在中一度もクラクションを聞いたこともないばかりか、信号のない道を渡ろうとすると、必ず車は止まってくれる。申し訳なくなるほど。ホテルはビジネスホテルだがとても清潔感がある。
部屋は飾り気はないがとても落ち着けるし、何より建て付けがいい。内装工事もしっかり丁寧で、とてもいい仕事をしている。街を歩いていても人と自転車と車道ははっきり区別されていて、とても楽に歩ける。あちこちに自転車置場があるし、更に路面電車とバスは縦横無尽に走っていてCO2削減を目指す国家思想がはっきり伺える。ホントに人と環境に優しい国だ。地図を持って歩いていたら、上品な御婦人が近付いて来て「どこへ行きたいの?案内してあげますよ、どこから来たの?仕事?観光?」ってな具合で、外国人にもとても親切だ。とにかく"素晴らしい!"の一言! 我が国で失われた古き良き日本を見たような気がしたと同時に、大げさではなく『国家の品格』を感じさせてくれた素晴らしい国だった。