6月末は弊社の決算期であった。この一年は百年に一度と言われた大不況の真っただ中にあったが、幸い極端に落ち込むこともなく、利益を計上できたことは今後の大いなる自信に繋がった。
7月からが平成22年度のスタートだ。新年度に掲げた目標の一つに『品質力と人質力の向上』がある。弊社では、品質力とは"品質を作り込むための 能力"、人質力とは"自己改革しようとする意欲"と定義している。よって、人質力を上げない限り本当の意味での品質向上はないと考えている。そのための新たなる取り組みとして、全員で『QC検定』を受験することにした。QC検定とは品質管理検定のことだが、品質を向上させるための技法やQC7つ道具を日常的に使えるようになり、普段からカイゼンのための管理サークル(SDCA → PDCA)を回せる体質を作り込むためだ。
もちろん全員合格することに越したことはないが、本当の目的は合格することよりも受験に向けて皆で勉強し、品質とは何か、品質を向上するためには何をすべきか、自分の足らないものは何か、その足らないところをいつまでにどのように身につけるかを考え実行してゆく、これこそが人質力を上げ、ひいては品質力を上げる原動力となることは信じて疑わない。更に、『MOTTO(もっと)思考の強化』も本年度のテーマの一つだ。
今よりもっと良くなる(する)ために何をすべきか?を常に考える習慣付けだ。ものごとを深く考えるための原動力である。
"5S"で利益の追求、"5なぜ"で真因の追及、"5もっと"で理想の追及を目指す。
そんな体質の会社になれたら百戦危うからず、弊社の目指す「小さな大企業」の実現も夢ではない。さあ、「ニイタカヤマノボレ!」である。