9月8日から上海・南京に出張した。初日は中国製新幹線に乗り南京のユーザーを訪問。2年前に乗った車両は時速250Kmで2時間近くかかったが、今回は新型車両(時速330Km)でほぼ1時間、その早さに驚いた。日本製に比べても全く見劣りしない。
それも去ることながら、10年近く前から時速430Kmのリニアモーターカーが空港と市内の30Kmを7分で結んでいるのだから立派なものだ。
最終日は万博会場を視察。当日の来場者数は60万人近く。気分が悪くなるほどの人出で、入場するのに1時間半もかかった。
どこのパビリオンも3~4時間待ち、仕方なくとにかく会場の雰囲気を味わおうと歩き回った。この会場は元々製鉄会社の工場だった。巨大な施設を1年で解体・更地にし、その後2年間で万博会場を完成させたという。一党支配のお国柄だからできる技だろう。また、とにかく大阪万博の来場者数を越えるというのが至上命題らしく共産党員には無料チケットが大量に配られ、要するに"さくら"が横行しているらしい。2年前に来たときには電力の供給が上海の発展に追いつかずときどき停電したものだが、見事に解決されていた。浦西や外灘の夜景は以前と同様だったが、高速道路の下まで幻想的なイルミネーションで飾られていたのは驚いた。上海の豊かさを、どうだ参ったか!と言わんばかりだった。