2月20日、お茶の水にある中小企業大学校に於いて「我が社の経営戦略」という演題で９０分講演を行った。経営戦略なる大そうな演題で人前に立つのは初めてだったが、昨年から始めた超ISO研究会の活動に於いて、コアコンピタンス（競争優位要因）の絞り込み等をしてきたことが活かせるならと思いお受けした。会社の成り立ち、商品開発秘話、先代と私の経営比較、現在の問題点、今後の課題 等々 資料を作成しながら自分自身の整理もできてくる。コアコンピタンスなる言葉を最近よく耳にするが、今まで自社の競争優位要因をこれほど真剣に考えたことはなかった。それまで漠然と感じていたことが、実は大きな強みであったりするものも多くあった。また、まったく意識していなかったことが大きな要因であったりもした。競争優位要因がわかってくると、同時に劣位要因も見えてくる。これを補うシステムをＱＭＳ（品質マネジメントシステム）に盛り込み是正してゆくことができれば、更に強い体質にすることができると確信する。優位要因を更に強化し、劣位要因は一つずつ改善し優位要因に変えてゆく。モノに「品質」があるように、人には「人質」がある。すべての活動に「心」を入れる。同時に深く考える習慣をつけ、一つずつこだわりを持って取り組むことにより「会社の質」を向上させ競争優位を確立する。これをやらずして２１世紀を生き延びることはできないと考えている。
