社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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社長の独り言

北海道一人ツーリング

2009年8月

 前々から夏休みには北海道へ行きたいと思っていたものの、驚いたことにフェリーが満席でなかば諦めていたが、幸いにも休みの3日前にキャンセルがあり急遽出発することになった。聞くところによると夏の北海道行きのフェリーチケットは2ヶ月前に発売するようだが、15分もしないうちに完売になるのが常らしい。そんなわけで取るものもとらずに出発。
実は31年前に大学の友人たちと北海道を車で回ったことがある。今回は出来るだけその工程を思い出しながら行ってみたいと思った。


初日)8月8日
 仙台発苫小牧行きのフェリーに乗るため、川口を8時半に出発。どんより曇り空で時折小雨混じりだがそんなことはおかまいなし。晴れるに越したことはないが雨は雨でまた楽しい。時に高速道路1000円制度の中にあってか、あちこちで15キロ20キロの渋滞。
仙台までは380キロの道のり、久しぶりのロングツーリングだ。
 郡山ICを過ぎたころ時折雨がぱらつくので合羽を着ていたが、夏の合羽は内側が汗でびっしょりになるので、これじゃ雨にぬれたほうが気持ちが良いとばかりに途中から脱いだが大正解だった。途中のサービスエリアで昼食と思ったが人・人・人で大混雑。仕方なく笹かまぼこをかじって走行再開。そうこうしているうちに3時半に仙台港に到着。
フェリー乗り場もすぐに見つかった。船名「きそ」16000トン、こんなにでかいと思わなかった・・なかなか圧巻。
19:40いよいよ出港。今回入手したチケットは幸運にも特等室。一人で使うにはもったいない部屋でとても気持ち良く過ごせそうだが、こんなに大きな船でも地に足が付いていないようなゆっくりしたローリングがあるのはあまり気持ちの良いものではない。20:30にレストランで夕食を済ませ、明日からのツーリングコースを検討しながらうとうと眠りについた。


 2日目)8月9日

 目覚まし時計より1時間も前に目が覚めた。まるでクリスマスプレゼントを待つ子供のよう。午前11時に苫小牧に到着、バイクが船から出たのは11時半。いよいよ北海道の大地を踏みしめた。本日目指すは函館、走行距離270Km、半日の距離としては適当だ。
 天気は曇り空だが時折陽が差しいい感じ。道央自動車道をひた走るが、少し走ると寒くて途中2枚着こんで再スタート、やはり北海道だ。室蘭・支笏湖・長万部を足早に通り過ぎ、16時30分函館着。まずは五稜郭公園を一周した後函館湾に面した赤れんがの倉庫街に行ったが昔と印象が大きく違うように感じた。もっと白黒写真的な北の街だったはずだが、今は倉庫も含め周りの建物も建て替えられたり、リニューアルしたりで、どこにでもある観光地と化していまっているように感じた。横浜や神戸と同じような印象を受けた。今日の宿は花びしホテル、露天風呂が最高だった。


レンガ造りの倉庫

3日目)8月10日


まっすぐな一本道

 今日は函館から日本海沿いの一般道を北上し小樽→札幌→富良野→美瑛→旭川、走行距離700Kmの強行軍の予定ゆえ午前6時に出発。日本海を左手に見ながら走る景色はまた格別。海風に吹かれ、エメラルドグリーンの海を見ながらワインディングロードを風と一緒に走っていると鳥になったような気分になる。ウミネコと一緒に飛んでいるような、大げさではなくそう感じた。生きていることに感謝したくなる。しかしさすがに一般道は時間がかかる。このままでは予定をこなすのは無理と判断し、小樽あきらめ途中八雲町から道央道に乗り長万部→室蘭→苫小牧→札幌を経由し滝川インターを経て富良野に向かうことにした。しかしこの道央道には一言苦言を呈したい。
とにかく高速道路上の施設を示す表示板が少なすぎる。ICやSA(特にガソリンスタンド情報)の案内は普通5Kmとか10Km手前から何度も出るものだが、こちらは直前まで1枚もでてこない。実はガス欠が心配でハラハラしながらGSの案内板を心待ちにして走行していたが、もう限界!と札幌に近いICで降り、やっとの思いでGSに辿り着いた。そこで分かったことだが、あと2Km先に給油できるSAがあるという。案内板さえあればこんな心労を抱えなくてもよいのに、本当にひどい話だ!道外から沢山の観光客が車やバイクで来るのにこれほどサービスが悪くてよいのだろうか。
 ガソリン満タンにして走行再開。岩見沢→美唄→砂川を超え、滝川ICで降りること約2時間で富良野に到着。広大な北の大地を満喫しながらの一人ツーリング・・誰にも気を遣うことなく、気の向くままハンドルを切る心地よさ。しかし時期が1週間遅かったのか、パッチワークのような花畑はほとんどみられない。それでもやっと花畑を発見し、柄でもないが花をバックに一人写真撮影。そこで食べた牛乳アイスが美味だった!
そのまま北上を続け美瑛町のケンとメリーの木を横目に一路旭川を目指し18:30に到着。本日の走行距離720km。


4日目)8月11日
  本日も強行軍になること間違いなし。旭川→稚内→紋捌→網走→斜里町で全行程750kmの予定。旭川を午前8時に出発し一路日本の最北端である宗谷岬を目指した。大学時代友人たちと記念撮影をした石のモニュメントはそのまま存在していた。
北緯45度31分22秒の位置に立つ高さ4.53mの三角形の石塔。31年前にここで大騒ぎをしながら写真を撮ったことを思い出し、同じ場所に立ち記念撮影。時の流れとともに年齢を重ねてきたが、気持ちも感じ方も考え方も何も変わっていないのがなんとも不思議。空は澄み渡り鳶が高く舞い、やわらかい風に包まれゴロンと芝生に横たわったときの心地よさ。
まるで地球の鼓動が聞こえてきそうで、普段の喧騒やストレスから解放される最高の瞬間だった。宗谷岬の食堂でウニ・いくら丼を食べたが旨いのなんのっ、こんな丼は食べたことがない。値段は3000円・・ちとお高いが、味に免じて許せた。
14:00 知床半島めざし海岸線を一路下るが、これほど距離があるとは思わなかった。当初紋別と網走はちょっと見学をしたいと考えていたがそんな時間は全く取れず、横目で地名を確認するのみ。網走を超え斜里町のウトロに入るころのこと。街灯もない海沿いの真っ暗な道をひたすら走っているときに、ヘルメットのシールドに何やら固い木の実のようなもの?が「バシッ!」と音をたててぶつかった。シールドのないメットをかぶっていたとしたら、たぶん転倒事故に繋がっていただろうことを思うと恐ろしくなった。
シカ衝突注意!の看板もあったが、実際闇の中にシカを見たときには足がすくんだ。こんな時間に海辺や山道を走るものではないとつくづく思った。予約していた知床山荘に着いたのは20時半を回っていた。風呂につかり、夕食をとり、ベッドに入るが、バイクのエンジン音と震動が身体からぬけずなかなか眠れなかった。


5日目)8月12日
 知床荘を7時に出発、目指すは屈斜路湖→阿寒湖→摩周湖→厚床→根室→納沙布岬→釧路の道程を組んでいたが、数日前から九州をはじめ日本列島各地に大きな被害をもたらした台風8号の影響で明日はかなり激しい風雨になるとの予報。地元の人も今日中に苫小牧近くまで行ったほうがよい!と何度も言われ、仕方なく大幅に予定を変更して札幌に向かうことにした。予定を変更するのは悔しかったが、無理をするのは良くないので気持ちに区切りをつけた。
しかし急ではあったが札幌に住んでいる友人に連絡を取り、15年ぶりに会えたのも低気圧のおかげと思えばこれはこれでいい思い出になった。15年ぶりなのにぜんぜん変わっていなかった。
だからかもしれないが、つい数日前に会っていたように何の違和感もなく話に花が咲いた。


6日目)8月13日


さらば北海道

  

 いよいよ北海道最後の日・・予報ほど激しくなかったが本格的な雨。札幌市内で札幌ラーメンを食べた後、合羽をしっかり着こみ一路苫小牧へ。15時には苫小牧港に到着し、乗船手続きをして17時に搭乗開始。19時に出港したが、低気圧の影響で少々気分が悪くなるほどこの大きな船が揺れた。揺られながらこの一週間を振り返り眠りに就く。


7日目、最終日)8月14日
 午前10時に仙台港着、川口まではラスト380Km。今日はこの一週間で一番の天気だ。ド快晴!走っているとジリジリする。ここで気を抜くわけにはいかず努めてスピードを出しすぎないように走ること7時間。やっと自宅に到着・・女房殿のホッと安堵した顔を見たときに誠に申し訳なく思うと共に、一人ツーリングに行かせてくれたことに心から感謝!
  今回のツーリング中たくさんのバイカーと話をすることができたが、半数は一人用のテントを積み、キャンプをしながら旅をしていた。今回は「北海道一周」を意識し、走ることに徹したツーリングであったが、4日目のことなど思い出すと宿を決めずに無理をせず、その時々の状況に合わせて宿をとる(なければテント泊)方が安全だと教えられた。来年はそれに挑戦しようと思っているが、心配しながら無事の帰宅を待つ恋女房に今から来年の話などできるはずもない。(笑)
この一週間で走った距離は3100キロ、6日目の予定変更がなければ3600Kmくらいになっていた。まあ、よくも走ったものだと自分でも感心する。