ニューヨークから500Kmほど南に下ったサウスカロライナ州の古き良き町チャールストン、その街はずれにある とある会社に弊社の大型粉砕機が導入された。大型粉砕機だが彼らにとってはテスト機で、これから始まる試験がうまくいけば数十台の需要が見込めるという夢のある話。先遣隊4名は私より1週間前に現地に入り装置の据え付けをしており、最終試運転に私も立ち会うことになった。
実はこの装置、私の息子が設計した新型機。いろいろな新機構を盛り込んだもので多少の不安もあったが、実際に運転を始めてみると実に完成度の高い機械に仕上がっていることに驚かされた。24時間連続運転対応にも何の不安もなくお客様からも高い評価をいただくことができた。嬉しい限りである。
最終日はお客様の計らいで市内観光をした。
港には退役した航空母艦や潜水艦、駆逐艦などが係留されていて観光スポットになっている。早速空母ヨークタウンへ。実際に近づくととてつもない大きさ。格納庫はとても船の中とは思えない巨大な空間で、当時日本のゼロ戦と戦った飛行機がたくさん展示されていた。甲板に出てみれば船の上であることが実感できると思ったがその逆で陸地そのもの。とにかくでかい!
その日の夕飯は今回のプロジェクトチームのボスが自宅でホームパーティーを開いてくれた。総勢30名にもなったが、皆さん気さくな方ばかりでとても楽しいひと時だった。
ボスは今回の試運転結果をとても高く評価してくださり、近い将来アメリカにも支店をつくるべきだ。自分たちも増幸のビジネスに対し最大限の協力をすると真顔で言われたことに、正直大いなる夢を感じた。私の親父の夢でもあったMASKO U.S.A
を親子3代で実現したいものだ。