社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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第6回北海道ツーリング

2018年8月

8月13日から一週間、3年ぶりの北海道一人ツーリングを行った。チームツーリングもいいが、一人気の向くままに走れる一人ツーリングが私は好きだ。


今日もフェリーは満席
≪初日≫
13日am6:30に川口を出発、天候は晴れ。本日目指すは仙台港、その距離320km。今日は曜日的に渋滞はないと高を括っていたが、予想に反してあちらこちらで発生。大ではなく、小渋滞だったから助かったが、仙台港に着いたのは14時になった。乗船手続きまで二時間くらいあったので、港に隣接したアウトレットで時間調整。前回と前々回は雨に見舞われ辛いツーリングだったが、今回は台風も来ていないので楽観していたのに、大陸から寒気が入り込む影響で道内各所で激しい雨になる可能性があると報じていたのは予想外だった!
フェリーは予定通り19時出港。穏やかな海を滑り出した。

ちょっと雨宿り
≪2日目≫
船は予定通りam11時に苫小牧港に接岸した。天気は残念ながら雨。バイクで下船するときからカッパを着込んだのは初めてだ。幸いそれほど強い雨ではないが、さすがに心は踊らない。路面の状況や風向きを確認しながら、目的地である帯広に向けてスタート。走行距離は180km。普段なら何でもない距離だが雨の日は別だ。ヘルメットのシールドは水滴で見にくくなり視界も狭くなる。まずは国道234号線を岩見沢方面に進み道東自動車道にて帯広を目指す。晴れていれば高速は使わず一般道を行くところだが、今日はなるべく早く宿に着きたい。夕張・トマムを通過する頃雨の勢いは増し顔に当たる雨粒が痛く感じる。宿は森の中を思わせる緑豊かなホテルで、源泉かけ流しの温泉はとても有名らしく、とても居心地良く過ごせた。


美瑛駅前
≪3日目≫
目覚めると今日も雨。しかも昨日より強く降っている。しっかり雨具を着込みいざ出発。道東自動車道をトマムICで降り、富良野を通過し美瑛へ。いつも立ち寄るラベンダー畑付近は特に激しく降ったので横目で見ながら通過。その分少し早く着いたので美瑛駅に立ち寄った。ここまでの距離150Km。驚いたのはこの小さな駅でも中国語の案内放送があった。
しかも駅構内だけではなくロータリー付近にあるスピーカーを通しての放送なのでかなり遠くまで聞こえる。それほど中国人観光客が多いということだろう。宿はポテトの丘ホテル、古い民宿だ。予約したとき驚い
たのは、朝・夕共食事はないので駅付近で済ませるか、コンビニでお弁当を買ってくださいと言われたが、着くと玄関前に「レストランは→」の立て看板。フロントでは「お食事は何時にしますか?」と聞かれ唖然。
聞けば食堂のキャパを越えたための対応だったと言うが納得いかない。そしてもう一つ、素泊まりなのに料金が高すぎる!二人分?と思ったほどだ。もう二度と来ることはないだろう。

ロシア語が!

とても美味しい夕食!
≪4日目≫
今日も雨、昨晩から降り続いている。今日は旭川経由で滝川に行き、4年前に癌で亡くなった元社員KT君の墓参りをすることになっている。思い起こせば前回(3年前)の墓参りも激しい雨だった。彼の親父様と9時に待ち合わせ。81歳になられたとのことだが、まったくお変わりなくお元気だった。墓前に手を合わせた後すぐにスタート。 今日は深川・留萌経由で稚内のノシャップ岬付近の宿まで日本海沿いに北上する。気温は16℃、今日は3枚着込んだ上にカッパを着ているが、走るにつれ寒くなる。横殴りの雨と強い風で車体も右に左にハンドルを取られ一時も気が抜けない。とにかく寒いので、服をもっと着たいと思うも、屋根のある場所がないので着替えることもできない。小一時間我慢して走ると道の駅「風Wとままえ」があり、バイク共々カバーしてくれる屋根があった。屋根のありがた味を今ほど感じたことはなかった。
早速更に二枚着込み計5枚。これで万全と思いきやそれでもしばらく走るとまた寒くなってきたが、もう着るものもない。あとは我慢だ。ロマン街道と呼ばれる道だが、そんなセンチメンタルな気持ちに浸る余裕はない。
16時宿に到着。「小さな宿燈」、ここは3年前に来たときも泊まったが、ここは部屋も綺麗だが、なんといっても食事がいい。フレンチとイタリアンと和が合体したかのようで、とてもおしゃれで美味しい!
ボイラー室でカッパ、ブーツ、ヘルメット、手袋など全部を乾かしてくれて、とても有り難かった!本日の走行は350km。
11時に就寝したが、強い風が窓に打ち付ける雨音が眠気を妨げる。明日の天気予報は曇り後晴れらしいが、はたしてどうなることやら。いくら心配してもなるようにしかならない!
≪5日目≫
朝 かろうじて雨は止んでいるが、どんよりした雨雲に覆われており、いつ降りだしてもおかしくない。しかし樺太方面の雲の合間に、ほんのわずかに青空が見え隠れしているのが希望の支えだ。美味しい朝食をいただいてam9時いざ出発。たとえ曇り空であっても、降っていないことのありがたさと気持ちよさで心は踊る。北海道に入って初めてカッパを着ずに走れる朝だ。本日の目的地は小樽、距離は380km。昨日来た道をもう一度南下。
走り始めて道路標識に驚いた。なんとローマ字の下にロシア語の表記があった。ロシア人が多く住んでいるからだろうか?こんな看板始めて見た。昨日は寒さと風雨に耐えてひた走っていたので、景色どころではなかった。なので敢えて同じ道を選択。サロベツ原生花園を通過し、オロロンラインを南下。天塩町、羽幌町を通過し3年前にも立ち寄った道の駅「おびら鰊番屋」に着くころにはすっかり青空になり、ツーリングの醍醐味を味わった。鰊番屋で海鮮丼を食べたが2800円。味は中の中、ちょっとボッタくられた感が残る。その後は留萌、深川経由で一路小樽へ。15:30着。夕方から小樽市内の観光スポットを散策。来る度に行くのは大好きなオルゴールショップ。優しい音色に疲れも癒される。

広大なサロベツ原生園

ぼったくられた海鮮丼

小樽オルゴール堂

堺町通り

鮨屋通り

直立する神威岩
≪6日目≫
本日は朝から快晴。本当に気持ちが良い!バイク乗りになって良かったと改めて思う。北海道にいられるのも今日が最後。まだ訪れたことのない積丹半島を目指す。海岸線沿いの国道229号線をひた走ること90分。厚苫トンネル付近で見た海にそびえ立つ神威岩には驚いた。
侵食によるものだろうが、どのようにしたらこんな形になるのだろう、摩訶不思議だ。
当初の予定では俱知安 ⇒ 支笏湖経由で苫小牧入りする予定だったが、15時からフェリーの乗船手続きが始まるので時間切れ。仕方なく小樽 ⇒ 札幌 ⇒ 苫小牧のルートで直行。本日の走行は250km。17時から乗船開始、19時に出港。

苫小牧港フェリー埠頭

神威岩を後方に臨む


神威岬
≪7日目≫
9:30に仙台港着。昨日までの爽やかな暑さと違い、ジリジリするような暑さに迎えられた。雨も辛いがこの暑さはもっと辛い。ただ走っているだけなのになぜこれほど疲れるの?と思うほど。熱中症にならぬよう1時間走っては水分補給し、休息を取りながら距離を縮める。たった一週間ぶりなのに、岩槻、浦和、川口の文字が懐かしく感じられ、帰って来たぞー!と心でつぶやく。17時に帰宅。毎度のことだが、女房殿のホッとした顔を見ると「心配かけてごめん」と呟いた。この度のツーリングの走行距離は約2000Km、前半が雨だったので思ったほど距離が伸びなかった。

フェリー内のバイク

フェリーの看板は広い!

まっすぐ伸びる航跡