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50年スパンの進歩に驚愕

2024年5月

 江戸の後期(1853年)、アメリカの黒船を見た江戸の町民が腰を抜かすほど驚いてからたった50数年後、大日本帝国海軍は当時世界最強と云われたロシアのバルチック艦隊を撃破した。また、1903年アメリカのライト兄弟が複葉機を発明し、36m宙を舞った66年後には人類は月に降り立っていた。わずか50〜60年のスパンで、人類は信じられないほどの進化を遂げてきたのだ。

その視点で現代を見るとこれまた凄まじい。「IT革命」がそれに当たるだろう。
50年前の通信手段と云えば電話か郵便。携帯電話はおろかFAXも宅急便も存在しなかった。1980年代に入り、FAXやパソコンが普及し始め、また、この頃携帯電話が登場。
90年代には、通話だけでなく、文字や写真が送れるようになったことは記憶に新しい。更なる驚きは、今では個人放送局の如く、自分で撮影した動画を世界に発信することもできるのだから、驚きも極みだ。要するに我々が生活している空間を膨大な量の情報が飛び交っているわけで、正しく情報革命と云える。「ネットでググる」も革命的だったが、半年ほど前に登場した生成AIは作詞・作曲・論文作成など何でもこなしてくれるし、最近は感情を持つほどに進化している。
人間の身体もデーター化することができれば、瞬間移動ができるようになるのだろうから、50年後には「どこでもドア」が商品化されているに違いない。


 最後に、私たちの粉砕機業界を振り返ると、殆ど進化していないことに気づく。加工精度が向上し自動化された程度で、原理や構造に至っては100年前と殆ど変わっていない。我が社が得意としている石臼に至っては、3000年前から存在していることを想うと、とても複雑な気持ちになる。