社長(増田)がジャンルにとらわれず不定期に更新していきます

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社員旅行カンボジア&ベトナムの旅

2007年9月

 今年は創業85周年の節目の年、弊社では2年に一度社員旅行があるが、見聞を広めるためにいつも海外に行く。今年は9月23日~27日にカンボジアとベトナムへ出かけた。
カンボジアは人口1000万人で、そのほとんどは仏教徒だ。ポルポト時代にはなんと400万人もの知識人が殺されたという・・・なんとも恐ろしい話だ。
初日は1200年前に作られたアンコールトムと800年前のアンコールワットを見学した。
遠目で見るアンコールワットは優美で気品があり壮大で、かつ迫力もある。しかし、近くに行くと印象は180°変わる。間近で見ると石の墓場のようだ。今でこそ世界文化遺産に登録されているが、つい10年前まで内戦が続いていた。戦火に見舞われた際の銃痕や、文化的価値の高い石像などが盗掘されたりしたあとがむごたらしく残っている。

 それはともかく、時の権力者とはどれほどの力があったのか。23年かけて完成させたというが、よくも作ったものだ。翌朝アンコールワットから上る日の出を見に行った。オレンジ色の太陽がアンコールワットの背後から上がる様は、思わず手を合わせて祈りを捧げたくなるほど神秘的で美しかった。古代の人々もこの景色に手を合わせたのだろうと思うと、意識は時空を超える。

 最終日はホーチミンに移動、市内のいたる所が自転車とバイクの大洪水・・びっくり仰天。どこから湧き出てくるのかと思うくらいの大群だ。20年ほど前に中国に行った時も自転車の大群に驚いたが、それにも勝る。ほんとうにすごい数だった。
午後ベトナム戦争の激戦地だったクチに行った。ゲリラ戦のために掘られたトンネルはなんと全長200Km以上に及ぶという。人一人がかがんでやっと通れるくらいの狭いトンネル。5分もいると息が詰まり、動悸がするほど。愛国心や家族愛、命の大切さや他人を思いやる気持ちは平和ボケの日本人が忘れかけていることですが、戦争に巻き込まれることによりそれをいち早く取り戻すことができるという人がいました。確かにそうかもしれませんが、何がどうあろうとも戦争は絶対に起こしてはならないと、妙に心が暗くなった。

 26日の夜の便に乗り翌朝7時に無事成田に到着。そのまま会社に直行し11時から全員が通常業務・・4日間リフレッシュしたとあって皆元気に仕事ができた。